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理事長挨拶
理事長挨拶

niwa.jpg2015年9月17日の浜松で開催されました第40回日本医用マススペクトル学会の社員総会において理事長に再任されましたのでご挨拶いたします。
日本医用マススペクトル学会は1976年に、医用マス研究会として、質量分析という分子レベルの分析法を主な手段とする医学関連分野の学術団体として設立されました。本会は、質量分析の医学関連科学への応用と、この分野の学問の進歩発展を図ることを目的としています。本会は、医学、薬学、理学、工学、農学等を含む異分野の研究者が集まる学際的な学術団体です。
私は2011年9月より理事長を仰せつかりこの4年間でとくに、1)医用質量分析認定士制度の開設、2)学会の一般社団法人化を行いました。この間に会員数は飛躍的に伸びています。これもひとえにご協力していただいた先生方のお陰であると、大変感謝いたしております。
医用質量分析認定士制度に関しましては、2013年の第38回日本医用マススペクトル学会の翌日に第1回講習会を行い、2014年に第2回講習会、2015年に第3回講習会を行いました。過去2回の講習会および移行措置を含めて、現在までに184名の医用質量分析認定士が誕生しました。第3回講習会にも多くの受講者があり、医用質量分析認定士が今後さらに増えると予想しています。
一般社団法人化に関しましては、2015年4月1日付けで登記を完了し、任意団体の日本医用マススペクトル学会から一般社団法人日本医用マススペクトル学会に移行しました。本会が一般社団法人化されたことにより、本会への社会的認知が高まると同時に、社会的に求められる責務も多くなるかと存じます。法人化を機に、よりよい学会にしていきたいと考えておりますので、引き続き本会にご理解ご協力を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。
来年より本会の支部を東日本支部と西日本支部の二つとし、それぞれ東部会、西部会を毎年開催して本会をさらに活性化していきたいと考えております。また下記の事項に関しましては、継続して行います。
1. 研究の促進と知識の普及
学会設立初期はガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/MS)を用いた有機酸代謝異常症の化学診断が本会の大きな柱の一つでした。その後の、マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)、エレクトロスプレーイオン化法(ESI)などのソフトイオン化法の開発により、質量分析の発展はめざましく、学会設立当時には予想もつかなかったタンパク質の精密な質量分析が可能になりました。また液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)、キャピラリー電気泳動/質量分析(CE/MS)、タンデム質量分析(MS/MS)、さらにはイメージング質量分析など質量分析技術の開発により、質量分析の医学・生物学への応用範囲は飛躍的に伸びました。最近の質量分析技術の進歩は実用的なプロテオーム・メタボローム解析を可能にし、質量分析はいまや分子生物学、生化学など医学関連科学の研究に必須の手段となっています。本会は、新たに開発された質量分析技術の知識を普及させ、医学関連科学への応用研究を促進することを目指します。

2. 学会活動のグローバル化
1996年から学会の国際的な情報発信として、国際誌J Chromatogr B special issue を年1回発行しています。2011年からは、Anal Bioanal Chemに変更して、年1回発行しています。今後とも学会活動の成果を国際誌に発表して、日本における質量分析を用いた医学・生物学研究のレベルの高さを世界に発信するように努めます。

3. 社会貢献と人材育成
本会は、質量分析を用いた医学関連科学研究の成果を社会に還元することを目標とし、本会の活動成果が患者さんをはじめ国民の健康や福祉の向上に貢献するようにしたいと思います。本会の研究活動成果の一例として、タンデム質量分析およびガスクロマトグラフィー/質量分析が新生児代謝異常症のスクリーニングおよび精密診断に用いられ、新生児代謝異常症の予防、治療に貢献しています。
本会が持続的に発展し、質量分析を用いた医療関連科学研究を促進させるためには、意欲ある若手研究者の育成が急務であります。また男女共同参画の見地からは女性が研究を継続できるように、本会での活躍をサポートしたいと思います。
まだ会員でない方は、本会に入会して、異分野の研究者と交流し切磋琢磨して、それぞれの研究課題のブレイクスルー、新しい研究領域の開拓などのすばらしい研究成果をあげられることを期待しています。

平成27年10月 丹羽利充

一般社団法人日本医用マススペクトル学会事務局
〒491-0938
愛知県一宮市日光町6 修文大学
E-mail:jsbms.office@gmail.com